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2023年に静岡・川根本町オープンしたAokaques(アオカケス)は、築200年以上の古民家でフランス料理が楽しめて宿泊もできるオーベルジュです。この地に移住したオーナー夫婦の理想が詰まっていて、ゆっくりしたい人がリフレッシュできる場所でした。
山奥でも魚介のフランス料理
アオカケスは東京で7年、カナダの港町で1年修行した金井泰徳さんが、地元食材にこだわった魚介フランス料理を提供するオーベルジュです。
アオカケスのある久保尾地区は標高450m、茶畑に囲まれ、約150人が暮らすのどかな農村地域です。アオカケスは鳥の名前で、青色のカケスです。
山奥で魚介?!と驚くかもしれませんが、金井さんは漁師さんと直接契約して天然の新鮮な魚介類を仕入れています。
「素材が主役」と話す金井さんが教えてくれました。
アオカケス・金井泰徳さん:
ハマグリであれば炭火で焼いただけ、適度な塩をかけるだけでも素材はとてもおいしくなる。私たちは本当に良い素材をじっくり選び、素材が良いからこそフランス料理特有の細かい飾りや、自作のソースは作りません
「ヒラメのサフランリゾット」にはマルドンという薄いフレーク状の塩の結晶がかかっていて、ふわふわのヒラメの味を引き締めます。薫リ高いサフランのリゾットにはハーブが添えられ、さわやかでコクのある味がふんわりと口いっぱいに広がりました。
お料理には無農薬の野菜を使用しており、最近では川根茶の料理もあるそうです。
レストランは1日1組のみの予約制です。一室貸切のため、赤ちゃん連れの家族やペット連れでもくつろげますよ。
~料金表~
・定番のコース(4950円)
・おすすめのコース(7150円)
・おまかせのコース(1万1000円)
・宿泊+夕食セット(1万3200円)※おまかせのコース相当の食事
自然を満喫する宿
アオカケスは宿泊プランもあります。
茶畑とスギ林に囲まれた宿は、朝には鳥がさえずり、道を歩けば季節の花々が咲き、ときには天然記念物のカモシカと会うこともあります。
静かな場所でおいしいものを食べ、景色を楽しみ、すてきな古民家に暮らしたいと夢見ていた金井さん夫妻。
この宿は、まさにその理想を全て叶える場所です。
都会ではできない穏やかで特別な時間。その特別な体験のため、国内外問わず多くの人が足を運びます。
ぜひ2~5日、少し長めに滞在し、川根本町の自然と静けさをゆったり満喫することをオススメします。
山奥へ移住して
金井夫妻が久保尾地区(川根本町)へ移住して1年半が経ちました。
最初は自然や景色に魅了され移住しましたが、引っ越してからは水のおいしさに感動したそうです。
ありがたいことにご近所付き合いも良好と語る金井さん。
アオカケスには薪ストーブがあるのですが、その薪を調達する時はお隣さんが山の地主に連絡し、木を切るところまで一緒にやってくれるそうです。
山奥でお店を開いた金井さん家族を気にかけて、ほぼ毎日地元の方がお店に訪れます。
アオカケス・金井泰徳さん:
山での暮らしをいろんな人に支えてもらっているなと感じる日々です。ほかの場所ではなかなかないこと、面白いですよね
そんな山での暮らしを満喫する金井さんは、「今後はアオカケスを県外や海外など、いろいろな人が集まり楽しめる空間にしていきたい」と話します。
「自分達が一目ぼれした景色を多くの人に知ってほしい」。標高450mのオーベルジュで、すてきな体験がきっとあなたを待っています。
■店名 Aokaques
■住所 静岡県川根本町下長尾1199
■営業日時 インスタグラムもしくは電話で問合せを
■電話番号 0547-41-5410
文/川根本町
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